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円安"だから"アメリカにサーバーを建てる

ここ数ヶ月、大変な円安が進んでいる。

円安なので海外から物を輸入すると高くなり、できるだけ日本国内のものを選ぶべきというのが一般的なセオリーだろう。

だが、クラウドの場合は事情が異なる。AWSなどでは日本国内リージョンを選んだ場合の料金がドル建てで高めに設定されており、円安局面でアメリカにサーバーを移すことが有利になるのである。


ということで、ブログを自由にかつシンプルに書くためにGitHub管理をやめようと思い、Strapi + NextJSで環境を構築していたのですが、東京リージョンではなくアメリカのリージョンならば大幅なコスト削減が実現できるとの考えから、オレゴンリージョンに構築しました。

このオレゴンリージョンは、GCPでは「低CO2」のマークがついており、AWSも実質再エネ100%を実現したリージョンとしてオレゴンリージョンを挙げている ことから、副次的に環境貢献にもつながったと考えています。

設置するサーバーが日本国内でなければならない動機は、次のものがあると私は考えています。

  • 個人情報などの情報管理上の要請がある場合
  • 日本国内利用におけるレイテンシーが気になる場合

一方で私の個人ブログのデータを管理するサーバーという意味合いではこれらのいずれもないことで、今回オレゴンリージョンの利用に決まりました。むしろ、このサーバーからのデータを受けてビルドを行う、CloudflareとかVercelのサーバーは国内ではない可能性があるので、好都合でもあります。

ドル建てのクラウド利用が多い現代のIT技術者にとっては円安は大敵ですが、サーバーの構成だけでなく場所も見直してうまくマネージメントしていきたいものです。